宏精堂 家門表具店

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平成27年2月 宝塚市/I様邸 障子張替工事

仕事の概要

川面4丁目にある前田畳商店さん。ご近所のお店で、先代の御店主は、当店の二代目店主(猛)と懇意にしていた関係で、お互いにお仕事を紹介し合う間柄のお店です。

今回、前田畳商店さんのご紹介で、I様邸(宝塚市)の障子の張替えのご依頼をお受けしました。

ご依頼のあった障子は陽当たりの良い出窓に入っており、強化紙が張られていました。しかし、日光の紫外線による劣化で化学繊維が脆くなり、破れてしまったようです。また、障子の敷居滑りテープも劣化して割れたり欠けたりしており、貼り直しが必要な状態でした。

また、出窓の下の襖(地袋)も経年による茶色のシミが出ており、一緒に張替えることになりました。

お客様の声

兵庫県宝塚市のI様からいただいた「お客様の声」です。

今回、お仕事を御依頼いただくきっかけになったできごとは何ですか?
障子が破れてました。襖に茶色い際がついていました。
どこで当店をお知りになりましたか?
前田疊店様におたづねして御紹介頂きました。
他に比較されたお店や広告などがありましたらお教えいただけますか?
何もしてません。前田様を信頼してお願いしました。
当店をお選びいただいた決め手は何ですか?
(記入なし)
実際に当店をご利用いただいた御感想をお聞かせください。
誠実そうな四代目さんに有意義なお話を聞かせていただきました。
私も五十年近く、和装に関する仕事をさせて頂いてきました関係で、お互い伝統文化のため頑張りましょうとお話ししまして楽しかったです!
又よろしくお願い致します!

四代目店主より

陽当たりの良い窓に入った障子ですから、紫外線で劣化しないよう、化学繊維を含まない機械漉きの楮障子紙をお薦めしました。

楮障子紙は、原材料の楮を60%以上含み、天然繊維のマニラ麻とパルプを加えて漉いた機械漉き障子紙で、手漉きに近い風合いの最高級品です。(詳しくは「障子紙の種類」をご覧ください)

張替えにかかるお値段は決してお安いものではありませんが、もし破ってしまうリスクがないのであれば、化学繊維を含まない分、紫外線に対する耐久性も高く張替え周期も長くなり、意外とお得なのも事実です。

障子紙についてご説明させていただく際に、色々とお話をさせていただく機会を頂きました。和装のお仕事も表具の仕事も、変わって行く時代の中で、変えてはならないものを見据え、それを守るために変えなくてはならないものを見極めて積極的に変えて行くという姿勢も大切だというお話は非常に勉強になりました。このお話を常に心にとどめ、しっかりと精進して行きたいと思います。

地袋も綺麗に張り替え、出窓周りがすっきりと引き締まりました。敷居テープも新しいものに貼り替えましたので、これでしばらくは問題なくお使いいただけると思います。

このたびは、宏精堂家門表具店をお選びいただき、誠にありがとうございました。

四代目店主 一級表装技能士 家門 秀行