宏精堂 家門表具店

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襖(ふすま)の世界

襖について

歴史を紐解くと

襖

『襖』と書いて『ふすま』と読みます。

語源については「(ふすま):寝具・布団」に似ているからとか、「伏す間(ふすま):寝間」に立てるからとか、諸説が有るようですが、別名を「寝間障子」とも言うので、おそらく後者の説だと私は思います。

正しくは『襖障子(ふすましょうじ)』『唐紙障子(からかみしょうじ)』と言う名称らしいですが、『襖』なのに『障子』っておかしいと思いませんか

でもそれは、時代と共に生活様式が変化して、名称が変わってきたという証拠でしょう。次の『障子について』のページでも詳しく述べますが、物の隔てに立てて遠望を妨げる建具衝立類の総称が『障子』であり、皆さんが一般的に思い浮かべる『障子』は、正しくは『明障子(あかりしょうじ)』と言います。

一般的な『襖』と『障子』の中間に茶室の勝手口などに使われる『太鼓張り(たいこばり)』と呼ばれる襖障子があります。三者の違いは光の透過度で、白紙一枚を片面に張って光を通すものが『障子』、白紙を両面から張り、光を少し通すものが『太鼓張り』、両面に紙を厚く張り、全く光を通さないものが『襖』となります。