平成27年5月 宝塚市/M様邸 本尊軸寸法直し
仕事の概要
住宅事情や家族構成が変わったことで、お仏壇の買い替えが必要になることがあります。今回ご相談いただいたのは浄土真宗本願寺派のお客様でした。
ご本尊とお脇掛けは、直接ご本山からお迎えされたもので、ご門主の裏書きがありました。傷みはなく状態はよかったのですが、新しいお仏壇が小さくて掛けられないということで、寸法を縮めることになりました。
三十代から二十代への寸法直しでしたので、裏書きのある総裏をめくり、天地と柱の裂を縮めて総裏を打った後、めくって残してあった裏書きを貼って仕上げました。
お客様の声
兵庫県宝塚市のM様からいただいた「お客様の声」です。
- 今回、お仕事を御依頼いただくきっかけになったできごとは何ですか?
- 仏壇を小さなものにかえるにあたって、本尊のかけ軸の長さを切る必要があったため。
- どこで当店をお知りになりましたか?
- ホームページ
- 他に比較されたお店や広告などがありましたらお教えいただけますか?
- 特になし。
- 当店をお選びいただいた決め手は何ですか?
- かけ軸もずいぶん手がけているようだったので。
又、近いから。- 実際に当店をご利用いただいた御感想をお聞かせください。
- いろいろな説明を聞かせてもらえてよかった。
又、お寺関係の軸を見せてもらえて安心できた。
四代目店主より
当店では清荒神清澄寺をはじめとして、大本山中山寺、紫雲山光圓寺、法輪山大林寺、本妙寺、萬正寺などの宝塚市内各寺院より、宗派を問わずお仕事をさせていただいております。
また、西国三十三所観音霊場 や 四国八十八箇所 の朱印軸の表装も多く手掛けており、ご希望があればお客様の宗派に合わせた裂や様式でお仕立てしています。これは大切な佛表具だからこそのこだわりで、仏教とともに歩んできた表具師本来の仕事であると考えています。
このたびは、宏精堂家門表具店をお選びいただき、誠にありがとうございました。
四代目店主 一級表装技能士 家門 秀行浄土真宗の本尊軸
浄土真宗ではお仏壇の買い替えに際して、ご本山よりお迎えしたご本尊は傷みを修復し、新しいお仏壇にお遷しすることが多いです。もちろん修復不能な状態であれば、ご本山より新しいご本尊をお迎えし、古いご本尊はお手次のお寺で処分していただくのが一般的です。とはいえ、古いご本尊も日常生活の心のより所として大切にしてきたものですから、処分せずにお仏壇の引き出しや棚の中に残していらっしゃるご家庭も見受けられます。
古いお仏壇からご本尊とお脇掛けの軸を外す時は、閉眼供養を行ない、新しいお仏壇に掛ける時に開眼供養を行なうこともありますが、浄土真宗では、仏壇や本尊などに魂を込めるという概念が無いため、そこまではせず、お遷しした際に新しいお仏壇で入仏式を行なうことが多いようです。
ただこれは宗派や地域によって細かな作法や手順が異なることもありますので、詳しくは菩提寺の御住職にお尋ねください。